ミッションインポッシブル グレースとは?嫌われる理由から最後の活躍まで『ファイナルレコニング』を徹底解説
『ミッションインポッシブル ファイナルレコニング』の新ヒロイン、グレース、意外と嫌われている。
筆者も初見では、ただの影の薄い新ヒロイン。二回目の鑑賞で、嫌われる理由が判明。同時にストーリーとともに成長する姿もわかりました。
この記事では、こんな疑問に答えます。
- なんでグレースはあんなに嫌われるの? イルサと比べられるのは仕方ないけど…。
- 戦闘シーンで固まってるのはなんで? 前作ではもっと強かったような…。
- 計画に反対ばっかりしてない? イーサンの足を引っ張ってるように見えるけど…。
- 最後の活躍はすごかったけど、あれって「美味しいとこ取り」じゃないの?
- グレースの成長ってどんなところ?
この記事を読めば、そんなあなたのモヤモヤもスッキリ解消!『ミッションインポッシブル ファイナルレコニング』のグレースが「嫌い」と言われる理由から、思わず応援したくなる「最後の活躍」と「成長の軌跡」まで、徹底解説します。
トム・クルーズ演じるイーサン・ハントや、お馴染みのベンジーといったIMFチームとの関係性にも注目しながら、グレースというキャラクターの新たな一面を発見していきましょう。
【関連記事】:『ファイナルレコニング』のあらすじや歴代作品との繋がりをもっと知りたい方は、こちらの記事もどうぞ!
グレースとは?『デッドレコニング PART ONE』の一匹狼スリから『ファイナルレコニング』のIMFチーム員への変化
『ミッション:インポッシブル』シリーズの新ヒロイン、グレース。『デッドレコニング PART ONE』と『ファイナルレコニング』を比較してみると、かなりキャラクターが変化しています。
一匹狼のスリからIMFチームの一員になり、単独での強さは正直減りました。しかしチーム員のことを想う精神的な成長が見て取れるのです。そしてしっかりと『ファイナルレコニング』ラストで活躍します。グレースの変化の軌跡を追ってみましょう。
『デッドレコニング PART ONE』:孤高の一匹狼スリ時代
『デッドレコニング PART ONE』でのグレースは、スリの腕前と頭脳を武器に渡り歩く、まさに「一匹狼のスリ」でした。ホワイトウィドウに雇われ、エンティティを巡るキー争奪戦に巻き込まれていきます。
項目 | 『デッドレコニング PART ONE』のグレース(一匹狼スリ) |
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素性・
役割 |
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頭脳面 |
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身体能力 |
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精神・
感情面 |
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『ファイナルレコニング』:IMFチーム員としての試練と覚醒
『デッドレコニング』のラストでIMFへの加入をキトリッジと交渉。『ファイナルレコニング』では正式なチーム員として登場。しかし、IMFでの訓練期間はわずか2ヶ月。正直、いたらないところが目立ちます。特に作戦への意見やイルサとの比較すると、グレースの未熟さが気になります。
項目 | 『ファイナルレコニング』のグレース(IMFチーム員) |
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素性・
役割 |
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頭脳面 |
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身体能力 |
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精神・
感情面 |
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『デッドレコニング PART ONE』から『ファイナルレコニング』でのグレースの変化は、立場の変化に負うところが大きそうです。それが魅力でもあり、観客の反応を呼ぶところでもありました。
『ミッションインポッシブル ファイナルレコニング』新ヒロイン、グレースとは?なぜ嫌われるのか
『ミッションインポッシブル ファイナルレコニング』で新たに登場したヒロイン、グレース。以外に「嫌われている」。筆者の第一印象は、「このキャラ、美人だけど、いまいち影薄いな?」というもの。
グレースは、ヘイリー・アトウェルが演じる元スリの女性。シリーズ7作目の『デッドレコニング』ラストでIMFに加入。今回の『ファイナルレコニング』ではイーサン・ハント(トム・クルーズ)たちと本格的にチームを組むことになります。
でも、なぜここまで嫌われるのか?
その理由をまとめてみると…
- イルサ・ファウストの「後釜」感が強い
シリーズ5~7作目で大人気だったイルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)と入れ替わるようにヒロイン枠に収まったため、「イルサの代わり?」と感じるファンが多いみたい。わたしもそう思ってました。存在感の強かったイルサとの対比は、ちょっと酷です。 - 元スリという設定と未熟さ
グレースはファイナルレコニングの前作、デッドレコニング終盤でIMF加入。つまり2か月前までただのスリ。MI6出身のイルサほどの戦闘能力も明晰な頭脳もありません。物語序盤でイーサンを助けるものの、すぐ捕まったり、戦闘でフリーズしたり…。正直、観ていて「足手まとい」と感じる瞬間も多いです。 - 一般人らしいリアクションが逆に浮く
北極海での無理な計画に反対したり、ロシア兵との交渉で空回りしたり、犬ぞりにビビったり…。普通の人なら当然の反応ですが、シリーズファンからすると「もっとやれるだろ!」とモヤモヤする場面が続きます。
【筆者の視点】
ただ、筆者はこうも思いました。グレースの「普通さ」や「未熟さ」って、実は物語のリアリティや緊張感を引き立てているのかもしれません。イーサンやベンジー、ルーサーのような超人ばかりだと、危機感が薄れてしまう。その意味で、グレースの存在は新鮮です。
グレースは好き嫌いが分かれるけど、あの不器用さが逆にいいのかもしれません。
次のセクションでは、「なぜグレースが“嫌い”と言われるのか?」を、さらに突っ込んで分析していきます。実は、そこにはイルサの影だけじゃない、もっと複雑な理由が隠れているんです――。
『ミッション:インポッシブル』でグレースが「嫌い」と言われる3大理由とイルサ・ファウストの影
『ミッションインポッシブル ファイナルレコニング』でグレースが「嫌い」と言われる背景には、いくつかの理由が。
筆者も初見時は、話の速い展開とエンティティ打倒策の理解に追われて、グレースは影薄いくらいしか気づかず。
二度目の鑑賞で、嫌われる理由がわかりました。
ここでは筆者が感じたグレースの「イラっとポイント」を、具体的なシーンと共に解説していきます。
グレースのイラっとポイントとシーンまとめ
嫌われる理由/イラっとポイント | 具体的なシーン(要約) |
---|---|
戦闘における「未熟さ」と「フリーズ」問題 | ロンドンでの手下との格闘でフリーズ |
計画に対する「反対」と「主体性の欠如」 | 北極海潜水計画への代案なき反対 |
MATTEW ISLANDのSOSUS基地での交渉失敗 | |
クライマックス直前の作戦への代案なき反対 | |
ここぞという時の「活躍」と「美味しいとこ取り」感 | 南アフリカの「終末の保管庫」での大活躍 |
- 戦闘における「未熟さ」と「フリーズ」問題:
まず目につくのは、戦闘シーンにおけるグレースの「未熟さ」。
<ロンドンでの格闘シーン>:
ロンドンでCIAの二人に出くわしたイーサン。グレースは彼らの銃を鮮やかに抜き取り、イーサンを助けます。筆者も「お、かっこいい」と期待した瞬間でした。
しかしその直後、あっさりガブリエルの手下につかまるイーサンとグレース。
手下との格闘で単なる足手まとい化:
イーサンに手錠の鍵を渡されたグレース。自由になっても、グレースは戦闘の激しさに完全にフリーズ。イーサンが敵を倒すのを、ただ顔を背けてフリーズ。戦闘終了後も呆けてしばらく動けず。
【筆者の本音】:
「ここは微力でも助ける格好はするでしょ」と感じました。でも考えてみれば、2ヶ月前までただのスリだったグレース。ある意味、普通の反応かも。まあ、観客からすれば、どうしても「足手まとい」に見えるのは致し方ないかも。
正直、『デッドレコニング』でガブリエルと戦った気概はどこに行ったのという感じでした。チームに所属して、一匹狼の強さが消えた?
- 計画に対する「反対」と「主体性の欠如」:
次に、ミッションの計画段階で見せるグレースの態度も、一部のファンをイライラさせる要因。
<北極海潜水計画への反対>:
北極海に向かうベンジー一行。彼が北極海での潜水計画とソースコード回収、ハイパーサーミア(低体温症)からのイーサン回復手順を説明すると、グレースは「無茶だ!」と真っ向から反対。
このシーン、確かに彼女は反対だけで、代案を出しません。イルサだったら、どうすれば実現可能性を高められるか考えたと筆者も思いました。
【筆者の考察】
でも、ある意味リアリティ?の可能性も:
もしここで安直に計画に同意したら、かえって不自然。だって2か月前はただのスリ、いわばちょっと特殊な一般人。一般人としての「それは無理でしょ!」という感覚は、むしろ計画の困難さを際立たせ、物語に緊張感を与える重要な役割を果たしていると筆者は感じました。
<MATTEW ISLANDのSOSUS基地での交渉失敗>
正論だけでは通じない現実も:
ロシア兵に軟禁された際、グレースはベンジーを指しおいて、交渉に出しゃばります。「今は争っている場合ではない」と正論をぶつけますが、ロシア兵の「お前がこちらの立場だったら信じるか?」という一言であっさり論破されてしまいます。
ベンジーの「あーあ…」という表情がすべてを物語っていますね。直情的で、交渉能力の未熟さが露呈。
<クライマックス直前の作戦への反対>:
クライマックス直前。ソースコードを手に入れたイーサン一行。ポイズンピルを持つガブリエルにわざとソースコードを渡して、コードを感染させようという計画をイーサンが説明。
これに対してグレースは「世界を破滅させる可能性がある!」と強く反対。
ここでも代案はなく、計画の危険性だけを訴える姿に、もし現実でこんな人いたら、「だったらどうすりゃいいのよ」と筆者なら思ったと思います。
- ここぞという時の「活躍」と「美味しいとこ取り」感:
そして、グレースに対する複雑な感情を抱かせるのが、物語のクライマックスで見せる活躍。つまり
美味しいとこどりがすごい。
- 犬小屋での単独行動:意外な戦闘能力?
はっきりとは描かれていませんが、犬小屋で監視のロシア兵を一人倒したような描写あり。彼女も、映画冒頭よりは、少し成長。
- 北極海での献身:イーサンへの必死の介抱
心停止寸前のイーサンをハイパーサーミア内で必死で温める姿は、能力とは関係なく、彼女の人間的な一面が垣間見えるシーンでした。筆者もグッとくるものがありました。
- 終末の保管庫での大活躍:クライマックスでの大逆転
南アフリカの「終末の保管庫」では、大けがをしたベンジーに代わり、グレースがコンピューターパネルを開け、エンティティに対する罠を設置。
そして、イーサンが仕掛けたポイズンピルでだまされたエンティティがメモリーボックスに逃げ込んだタイミングで隔離を成功!
このタイミングは、hundred million second、つまり1億分の1秒。凄腕スリのグレースにしかできません!
まさにクライマックスの美味しいところをかっさらう大活躍! この急展開に、「タイミング重要なスリの本領発揮!」と筆者は感心しました。
【関連記事】:
グレースが懸念したガブリエルの目的とエンティティの謎は、こちらの記事で徹底解説しています。
ミッションインポッシブル|ガブリエルの目的と裏切りを徹底解説!なぜエンティティを裏切った?イーサンとの因縁の真相
グレースが封じ込めたエンティティの正体については、こちらの記事で詳しく解説しています。」
イルサ・ファウストの影とグレースの「未熟さ」の意図
確かに、前作までのヒロイン、イルサ・ファウストの圧倒的な能力と比べると、グレースの行動はもどかしく、時にイライラさせられます。
しかし、筆者が思うに、この「未熟さ」こそが、監督クリストファー・マッカリーが描きたかったグレースの人間らしさであり、『ファイナルレコニング』における彼女の成長物語の布石と筆者は考えます。
グレースとイルサ・ファウストのキャラクターをまとめてみました。
項目 | グレース | イルサ・ファウスト |
---|---|---|
出身 ・ 経歴 |
元スリ、IMF歴2ヶ月 | 元MI6エージェント |
戦闘 能力 |
未熟、成長途上 | 高い戦闘能力、経験豊富 |
性格 ・ 行動 |
直情的、時に受動的、一般人に近い反応 | 冷静沈着、主体的、プロフェッショナル |
物語 上の 役割 |
成長するヒロイン、イーサンに新たな影響を与える存在 | 完成されたエージェント、イーサンの信頼できるパートナー |
元スリでIMF歴わずか2ヶ月の彼女が、いきなりイルサのように完璧に立ち回る方が、むしろリアリティがないのかもしれません。
活躍場面をスリ技術に特化したのは、むしろ自然な流れと筆者は考えます。
【女優ヘイリー・アトウェルの役作り】
公式パンフレットの中でも、ヘイリー・アトウェルが役作りでこんなことを。前作では、「自分のためだけに生きていた」グレースが、今作ではIMFに入り、「仲間を守る」「世界を救う」立場になったと。これを考えると、グレースは単に未熟なのではなく、むしろ個人プレーからチームプレーに成長する過渡期にあると筆者は考えました。この変化こそが、グレースの最大の成長ポイントかと。
次のセクションでは、物語の通してのグレースの「成長」と「最後の活躍」をみていきましょう。
【関連記事】:
イルサの死について、まだ疑問が残る方は、こちらの記事で真相を詳しく解説しています。
評価は覆る?グレースの「最後の活躍」と見逃せない「成長と変化」の軌跡
『ミッションインポッシブル ファイナルレコニング』を見ていて、グレースの成長ぶりには正直驚きました。
最初は「なんだか影薄いな」と思っていたのに、気づけば彼女の行動に変化が。
グレースの成長過程まとめ
成長段階 | 特徴的な行動・スキル | 内面の変化・チームへの意識 |
---|---|---|
序盤 | 自分の身を守るのに必死、戦闘でフリーズ、計画に反対 | 自己保身的、他人を信用しない |
中盤 | イーサンを必死に温める、チームの目的を理解し始める | 仲間を想う気持ちの芽生え、チームの一員としての自覚 |
終盤 | スリの技術を活かした機転、イーサンとの連携プレー | 仲間との信頼関係の構築、チームへの貢献意識 |
1. 自分のことで精一杯だった序盤
最初のグレースは、とにかく自分の身を守るのに必死。
戦闘ではフリーズしがちで、計画にも「無理だ」と反対するばかり。正直、筆者も「ヒロインのはずだけど、キャラ設定大丈夫かな?」と心配に。
けれど、これって『ファイナルレコニング』の2か月前は普通の人間だったグレースなら当然の反応かもしれません。
2. 仲間を意識し始める中盤
物語が進むにつれて、グレースの中に少しずつ変化が。
北極海でイーサンを必死に温めるシーンでは、「自分のため」ではなく「誰かのため」に動く姿が印象的。
あの瞬間、彼女の表情が真剣で、イーサンを心配している必死さが伝わりました。
3. チームの一員として覚醒する終盤
そしてクライマックス。
終末の保管庫での活躍は、まさにグレースの集大成。チームと息を合わせ、絶妙なタイミングで罠を仕掛ける姿は、もう「足手まとい」なんて言えません。
元スリの経験もここでしっかり生きていました。
こうやって振り返ると、グレースは「未熟」から「仲間思い」、そして「頼れる存在」へと確実に変わっていきました。
筆者は、そんな彼女の成長を素直に応援したくなりました。いや、ほんとに…この変化、見逃せません。
まとめ
さて、『ミッションインポッシブル ファイナルレコニング』のグレースについて解説してきました。
まとめると、
- なぜ嫌われる?:
新ヒロイン、グレースは元スリという経歴や、イルサ・ファウストと比較されることで、一部ファンから厳しい目で見られがち。戦闘での未熟さや計画への反対姿勢も「イライラする」要因。
- 3大理由とイルサの影:
具体的には、①戦闘でのフリーズ、②代案なき反対、③クライマックスでの美味しいとこ取り感が「嫌い」と言われる主な理由。
常に偉大な前任者イルサの影が影響。
- 評価は覆る!最後の活躍と成長:
しかし物語終盤、グレースは自己保身から仲間を想う心へと成長。スリの技術を活かした機転とチームとの連携で、見事「最後の活躍」を見せてくれました。
【筆者の結論】グレースは「未完成」だからこそ面白い!
確かに、グレースは最初、観ていて頼りない場面も多かったです。
でも、筆者は思うんです。彼女の「未熟さ」や「人間臭さ」こそが、『ミッションインポッシブル ファイナルレコニング』にリアリティを生み出していることに。
シリーズを通して、世界を相手にしてきた、超人スパイたち。ともすれば現実味を書いてしまう作品に臨場感をもたらすのが、グレースの役割でないかと。
女優ヘイリー・アトウェルの演じたグレースは、まさに「原石」。これからどう磨かれていくのか、本当に楽しみです。
「グレース嫌い」だった人も、彼女の「最後の活躍」と、そこに至るまでの「成長の軌跡」を見れば、きっとその評価は覆るのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
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