ローグネイションの意味は『ならず者国家』以外に3つ隠されていた!ソロモン・レーンとシンジケート、イーサンとイルサも「ならず者」。さらにはMI6長官のアトリーも。M:i5タイトルの秘密を解説!
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のサブタイトルの意味は、通説では、敵のソロモン・レーンとシンジケートという「ならず者国家」を指します。
でも作品内で、何度も「Rogue」のフレーズが。さらにクライマックスの交渉場所はロンドンの「Traitor’s gate (反逆者の門)」。筆者は「ローグネイション」には多様な意味が含まれていると考えます。
この記事で「ローグネイション」の意味は、
- 「ローグ・ネイション」は「国家にも個人にも」当てはまる多義的な言葉
- ソロモン・レーンとシンジケート:世界を混乱に陥れ、国家機能並みの「ローグネイション」
- イーサン・ハント:信念に従い、組織に背く「ローグネイション」
- イルサ・ファウスト:二重スパイでアメリから見れば「ローグネイション」
- MI6 アトリー長官:英国を裏切り、シンジケートを創設した意味で「ローグネイション」
- ソロモン・レーンが世界の敵になった理由:国家の“正義”に絶望し、システムを恨み復讐を誓う
と考察しました。
つまり『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は単なるスパイアクション映画ではなく、「“ならず者”たちの生き様と対決作品」と筆者は考えています。
記事では、トム・クルーズたち製作陣が、タイトルに込めた意味を解説していきます。
- ローグネイションの意味は『ならず者国家』以外に3つ隠されていた:M:i5タイトルの秘密を解説
- ソロモン・レーンとシンジケート:「ローグ・ネイション」を体現する反逆者たちのRogueな実態
- M:i5 イーサン・ハントがなぜ「ならず者」?作中シーンで見る彼のRogueな行動
- イルサ・ファウストも「ならず者」?Rogue扱いで揺れる二重スパイの忠誠心
- MI6長官アトリーは「ならず者」:英国を裏切った彼のRogueな野望と結末
- なぜソロモン・レーンはシンジケートを乗っ取り、「ならず者」になったのか?絶望が生んだ歪んだ正義とその目的を徹底解説
- まとめ:M:i5『ローグ・ネイション』が描く、国家と個人、それぞれの「反逆」の物語
ローグネイションの意味は『ならず者国家』以外に3つ隠されていた:M:i5タイトルの秘密を解説
映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(M:i5)のタイトルから連想するのは、「ならず者国家」という意味。公式パンフレットでも「無法国家」となってる。
でも、字幕版を鑑賞している中で、たびたび「Rogue (ローグ=ならず者もしくは反逆者)という言葉が聞こえてくる。筆者も最初は単純に「悪の組織=シンジケートとソロモン・レーンたち」を指すと思ってました。でも、よく考えると、「組織のルールに従わないイーサンやイルサも“Rogue(ローグ)”じゃない?」と気づいたのです。
そもそも「ローグ・ネイション(Rogue Nation)」は、英語圏では「国際ルール無視の国家」や「予測不能な危険な存在」を指す政治用語。ところが、映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』では、その意味が拡大。トム・クルーズ制作のM:iシリーズでタイトルの意味が一つなわけがありません。
この映画の一つ目の「ローグ・ネイション」は、国家の枠を超えた「シンジケート」という世界中の元スパイや裏社会のプロフェッショナルを集めて作り上げた“影の国家”組織。そのボスがソロモン・レーン(元MI6のエージェント)。物語終盤、イーサンがアトリー長官に「Lane went rogue and turned it against you, レーンはならず者になり、あなたに反逆した」と問いただすシーンがあります。
さらに、イーサン・ハントやイルサ・ファウストも、「組織や国の命令に従わず、自らの正義や信念で動く」という意味で“Rogue”=「ならず者」として描かれているんです。実際、作中ではCIA長官ハンリーがIMFを「rogue organization(ならず者組織)」と呼ぶシーンや、イルサが「rogue assassin(ならず者暗殺者)」と呼ばれる場面も登場します。
筆者は、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(M:i5)は、ならず者同志の生きざまや対決が物語の主軸になっていると読み解きました。
- 「ローグ・ネイション」の意味は、単なる「ならず者国家」だけではない
- 「ローグ・ネイション」は「国家にも個人にも」当てはまる多義的な言葉
- シンジケートは、組織から逸脱したならず者による“影の国家”
- イーサンやイルサも「Rogue=ならず者」として描写
- 組織や国家に従わない者たちの生きざまや対決がテーマ
イーサンやレーンという優秀なスパイが、「Rogue」になり、正義と悪という対照的な道に進んだ生き様を描いたのが、この作品とタイトル意味の本質だと筆者は考えます。
次のセクションでは、いよいよ「ソロモン・レーンとシンジケート」という“ならず者国家”の実態に迫っていきます。
ソロモン・レーンとシンジケート:「ローグ・ネイション」を体現する反逆者たちのRogueな実態
『ローグ・ネイション』の意味、「ならず者国家」と真っ先に思い浮かべるのは、敵ソロモン・レーンと彼がボスのシンジケート。最初のレコード店で、ロンドン支局の女性エージェントをさくっと殺す冷酷さ、イーサンを罠にはめる手腕。すごく冷酷かつ優秀さを表すボスキャラと組織。
この“ならず者国家”シンジケートは、各国の情報機関の元エージェントからなる組織。レーンの指示で世界を混乱に陥れる「影の国家」。
作中でイーサンが「シンジケートは国家の機能を持つテロ組織だ」と語るくらい。それほど強烈な組織力が印象的。
- シンジケートは「ならず者国家」として描かれる
- ソロモン・レーンは元MI6のエリートで、システムに絶望した反逆者
- 組織の目的は既存の秩序の破壊と新たな支配
- メンバーは元スパイや裏社会のプロフェッショナル
ソロモン・レーンは優秀さもイーサンと同等以上。何度も手玉に取ってる。さらにスパイ経歴を持つ者同士、まるで「イーサンの闇落ちモード」と筆者は感じました。まあ、だからイーサンが光として輝くのですけどね。
さて、次はイーサン・ハント自身がなぜ「ならず者」なのか、解説していきます。彼の“Rogue”な一面、あなたはどこまで気づいていましたか…?
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M:i5 イーサン・ハントがなぜ「ならず者」?作中シーンで見る彼のRogueな行動
『ローグ・ネイション』の意味には、イーサン・ハント(トム・クルーズ)が「ならず者」行動も含まれても無理はないな、と筆者は何度も感じました。だって、普通のスパイ映画なら主人公は組織の命令に従うものですが、イーサンはむしろ逆。彼の行動は、常に“自分の信念”が最優先なんですよね。
ワシントンでの公聴会の場面、あれは衝撃でした。CIA長官アラン・ハンリー(アレック・ボールドウィン)がIMFを
「時代遅れのならず者組織」
と切り捨て、IMFは解体。イーサンは召喚命令を無視し、独断でシンジケートを追い続けます。筆者、最初は「やりすぎじゃない?」と思ったけれど、彼の行動にはいつも理由があるんですよね。
実は、イーサンの“ならず者”ぶりは、こんなところにも現れています。
- 組織の命令よりも自分の信念を優先
- 規則破りは日常茶飯事、目的のためには危険もいとわない
- 単独行動が多く、仲間を巻き込むことも
- 「ならず者」として追われる立場に
この前、友人と「イーサンって本当にヒーローなのかな?」と話していて、「彼は自分の正義のためなら、どんなルールも破るよね」と言われて納得しました。うーん、そう考えると、彼はヒーローというよりアウトローに近いのかも。
でも、イーサンは何度組織や国家に裏切られても、絶対に信念を曲げません。ここが、絶望して闇落ちしたソロモン・レーンとの大きな違い。筆者はそこに、イーサンの人間らしさと強さを感じました。
…さて、次はイルサ・ファウストというもう一人の“Rogue”な存在に注目してみましょう。彼女の揺れる心、あなたはどう読み取りますか?
イルサ・ファウストも「ならず者」?Rogue扱いで揺れる二重スパイの忠誠心
『ローグ・ネイション』の“ならず者”の意味には、イーサンやレーンだけじゃなく、イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)も含まれると筆者は思います。
彼女はMI6のエージェントでありながら、シンジケートに潜入し、さらにイーサンと協力するという、まさに“二重スパイ”の立場。うーん、考えてみれば、こんな複雑な役どころ、映画でも珍しいですよね。
筆者が特に印象に残ったのは、イルサがレッドボックスを手に入れた後、MI6に戻してもらえず、アトリー長官から
「アメリカから見れば君は“rogue assassin(ならず者暗殺者)”だ」
と言われるシーン。あの瞬間、彼女の表情が一瞬曇った気がして、筆者も胸がキュッとしました。
イルサの“ならず者”っぷりはこんなところにも現れています。
- MI6の命令と自分の信念の間で揺れ動く
- シンジケートに潜入し、イーサンとも協力する
- 組織に切り捨てられ、孤独な戦いを強いられる
- 「Rogue」と呼ばれることで、彼女の危うさと強さが際立つ
筆者は、イルサの魅力は強さだけでなく、組織にもイーサンにも完全には属さない“孤高”の存在感だと思います。イーサンやレーンのように光と闇に極振りせず、ちょうどニュートラル。時に揺れる脆さ。アトリー長官との密会シーンで、そんな彼女の心情がじわっと伝わってきます。
…こんな風に、『ローグ・ネイション』の“ならず者”は、イルサもまた重要な一人なんです。次は、アトリー長官という“ならず者”の裏切りに迫ってみましょう。彼は一体何を目指していたのか?
MI6長官アトリーは「ならず者」:英国を裏切った彼のRogueな野望と結末
映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』には、もう一人見逃せない“ならず者”が。それがMI6長官アトリー(サイモン・マクバーニー)。特にやばさを感じたのは、ミッション達成したイルサを、ふたたび「ソロモン・レーン」のところに戻すシーン。戻れば殺されるのは必至なのに、突き放す。イルサがいたたまれなかった。
アトリーは英国首相の命令に背き、極秘裏に「シンジケート」プロジェクトを進めた張本人。彼の大義名分は、「英国の利益を守ること」。しかし最終的にはレーンにプロジェクトを乗っ取られ、裏切られます。イーサンが
「あなたがシンジケートを作った」
と詰め寄り、認めるシーン、悪事が暴かれてスカッとしました。
アトリーのならず者っぷりは、
- アトリーはイギリス首相の命令を無視し、独断でシンジケートを創設
- 「正義」の名のもとに危険な賭けに出た
- レーンの暴走で計画を乗っ取られる。
- そのもみ消しにイルサを使い、イーサンに暴かれる
- 最後は自らの行動を認め、失脚
アトリーのイルサへの仕打ちをみれば、ソロモン・レーンに裏切られるのも無理ないです。
国家のためとはいえ、命令に背いて、失敗のもみ消しにエージェントを使えば、ただの私欲と受け取られても仕方ありません。その意味では、アトリーもまた“ならず者”の一人。小物感ぷんぷんだけど。
さて、次はソロモン・レーンがどうして“ならず者”になったのか、その心の闇に迫っていきます。彼の動機、あなたはどう感じましたか?
なぜソロモン・レーンはシンジケートを乗っ取り、「ならず者」になったのか?絶望が生んだ歪んだ正義とその目的を徹底解説
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』で最大の謎のひとつが、ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)がなぜ“ならず者”となったのか、という点です。筆者は初めて観たとき、「ただの悪役だろう」と思っていました。
でも、クライマックスの“TRAITOR’S GATE(反逆者の門)”でのイーサンとの対話を聞いて、考えが変わりました。(この場所もローグネイションにふさわしい)
レーンは元MI6のエリートでしたが、国家のために数々の非道な任務をこなしてきた過去に絶望し、「自分は誰のために戦っているのか?」と信念を失います。イーサンが
「君はシステムを恨んで復讐を選んだ」
と語るシーン、あれは本当に心に刺さりました。
- レーンは国家の“正義”に絶望し、復讐を誓う
- シンジケートを乗っ取り、世界の秩序を壊そうとする
- 「人命がもはや重要でなくなった」とイーサンに指摘される
- 資金と仲間を集め、徹底的にシステムに反旗を翻す
組織に忠誠を誓い活動。その末に自らの行動に疑問を持つ。それを正当化するために、自分ではなく、システムを憎む。ある意味、組織の被害者ですが、イーサンとは対照的。これが能力は高くても、心が弱いがゆえに闇落ちした、ソロモン・レーンというキャラクターをよく表している背景と筆者は考えました。
まとめ:M:i5『ローグ・ネイション』が描く、国家と個人、それぞれの「反逆」の物語
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は、単なるスパイアクション映画ではありません。「“ならず者”たちの生き様と対決作品」と筆者は感じました。ソロモン・レーンとシンジケートという“ならず者国家”だけでなく、イーサン・ハント、イルサ・ファウスト、アトリーといった個人もまた、それぞれの信念や葛藤から“反逆者”となっていきます。
- 「ローグ・ネイション」は国家にも個人にも当てはまる多義的な言葉
- ソロモン・レーンとシンジケート:世界を混乱に陥れ、国家機能並みの「ローグネイション」
- イーサン・ハント:信念に従い、組織に背く「ローグネイション」
- イルサ・ファウスト:二重スパイでアメリから見れば「ローグネイション」
- MI6 アトリー長官:英国を裏切り、シンジケートを創設した意味で「ローグネイション」
- ソロモン・レーンが世界の敵になった理由:国家の“正義”に絶望し、システムを恨み復讐を誓う
「ミッション:インポッシブル」シリーズはスパイを描いた作品。裏切りや切り捨ても当然あり、そもそも”お約束の指令メッセージ”も切り捨てが前提。そのスパイたちそのものを敵味方に配して描いた点が「ローグネイション」の特徴的と考えます。
あなたは「ならず者」に共感するところはありましたか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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