『ミッション:インポッシブル』のホワイトウィドウ…彼女の正体、そして真の目的、気になりませんか?
『フォールアウト』と『デッドレコニング PART ONE』の二作に登場する、ホワイトウィドウ(アラナ)。イーサンを翻弄する彼女の行動は複雑で、正直「よくわからない」…そんなジレンマに陥っていませんか?
その気持ち、すごく分かります。シリーズを愛しているからこそ、キャラクターの背景や複雑な行動の裏側まで、もっと深く知りたくなりますよね。
ネットで検索しても、なかなかスッキリする答えが見つからなかったり…。
そこでこの記事では、そんなあなたの知的好奇心にお応えするために、
ホワイトウィドウの全てを徹底的に掘り下げてみました。
- ホワイトウィドウの正体とは?
- シリーズにいつから登場しているのか?
- 1作目のマックスとの親子関係とは?
- 『デッドレコニング』で囁かれた死亡説の真相…
もしあなたが、ただあらすじを追うだけでなく、キャラクターの心理や物語の伏線まで楽しみたい“本物のファン”なら、きっとこの記事を楽しんでいただけるはずです。
さあ、準備はいいですか?
イーサン・ハントを翻弄し続ける、シリーズで最も予測不能な美女の謎を、一緒に解き明かしていきましょう。
ミッションインポッシブルのホワイトウィドウ(アラナ)とは何者?正体は謎多き武器・情報商人
『ミッション:インポッシブル』シリーズに登場する、ホワイトウィドウことアラナ・ミツソポリス。
アラナの正体は、表向きは慈善家として活動しながら、裏では国際的な武器・情報取引を仲介するブローカーです。
純白のエレガントな衣装をまとい、常に冷静沈着。
それでいて、相手の心を見透かすような不敵な笑みを浮かべる…。
こういう一筋縄ではいかないキャラクターがシリーズに出てくると、物語に深みが出てワクワクします!ホワイトウィドウ(アラナ)がイーサン・ハントの前に現れるたびに、「今回は何を企んでいるんだろう?」と画面に釘付けになりますよね。
ホワイトウィドウ(アラナ・ミツソポリス)の正体
まずは、この謎多き美女、アラナ・ミツソポリスの基本情報をまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
名前 | アラナ・ミツソポリス (Alanna Mitsopolis) |
別名 | ホワイト・ウィドウ (White Widow) |
正体 | 国際的な武器商人・情報ブローカー、マックスの娘 |
表の顔 | 慈善活動家 |
初登場作品 | 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』 |
家族 | ・母:マックス・ミツソポリス ・兄:ゾラ・ミツソポリス |
ルーツ | ・ギリシャ系の家系(名前から推定) ・幼少期をフランス・パリで過ごす |
性格・特徴 | ・常に冷静沈着で、交渉術と心理操作に長ける ・利益を最優先し、敵にも味方にもなり得る ・予測不能な行動で相手を翻弄する |
特殊スキル | ・国家機関に匹敵する広範な情報網 ・高い戦闘能力(ナイフの扱いに長ける) ・完璧な擬態能力(慈善家としての顔) |
イーサンとの関係 | 敵でも味方でもない、利害が一致した際の協力関係。イーサン個人に強い興味を示す。 |
CIAとの関係 | CIAの情報提供者として協力関係にある。キトリッジ長官とは旧知の仲。 |
演じた女優 | ヴァネッサ・カービー (Vanessa Kirby) |
日本語吹替声優 | 広瀬アリス (Alice Hirose) |
このプロフィールを見ただけでも、アラナがいかに複雑で魅力的なキャラクターか伝わってきますよね。
表の顔と裏の顔、そしてその出自…。
では、アラナの名前「ホワイト・ウィドウ」には、一体どんな意味が込められているのでしょうか?
次は、そのニックネームの謎に迫っていきます。
ホワイト・ウィドウという名前の謎:その由来と意味
ところで、なぜアラナは「ホワイト・ウィドウ」なんて、ちょっと不吉な響きのニックネームで呼ばれているのでしょうか?
ハントリー長官の
「慈善活動からその名がついた」
出典:『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)
というセリフは、実は諜報機関らしい強烈な皮肉が込められています。
このニックネームは、ホワイトウィドウ(アラナ)の完璧な二面性を見事に表現しているんです。
- ホワイト(白)の由来
まず「ホワイト」の部分。これは分かりやすいですよね。彼女のトレードマークである純白のエレガントな衣装と、慈善家というクリーンな「表の顔」を象徴しています。
- ウィドウ(毒蜘蛛)の由来
問題は「ウィドウ」の方です。実はこれ、実在する「ホワイトウィドウ・スパイダー」という毒蜘蛛になぞらえられているんです。この蜘蛛は、有名なブラックウィドウ(クロゴケグモ)の仲間で、白く美しい見た目とは裏腹に神経毒を持つ危険な存在。まさに、美しく魅力的だけど関わると命が危ない、アラナそのものですよね。
つまり、アラナのニックネームは「清純そうな顔をしているけど、本性は毒蜘蛛だぞ」という意味が込められた、彼女の本質を的確にあらわす呼び名なのです。
この背景を知ると、彼女のキャラクターがより一層深く、魅力的に感じられますね。
ホワイトウィドウの正体はマックスの娘!シリーズ1作目との衝撃的な繋がりを解説
ミッションインポッシブル ホワイトウィドウことアラナの正体を語る上で、外せないのは、伝説の武器商人マックスの娘であること! マックスとは、シリーズ第1作目『ミッション:インポッシブル』に登場した武器商人です。
項目 | 詳細 職業 |
---|---|
本名 | マックス・ミツソポリス(Max Mitsopolis)。 M:i 1でマックスは偽名でマキシーンが本名では?とイーサンが問いかけるシーンがありますが、フォールアウトでもマックスとして紹介されています。 |
性別 | 女性(正体不明のため、当初は男性と考えられていた) |
年齢 | 初老。俳優ヴァネッサ・レッドグレイヴの年齢59歳(1996年当時)から考えると、50代後半と推定 |
職業 | 大物武器商人・情報ブローカー |
出身国 | フランス(キトリッジが幼少期のアラナとチュイルリー公園で面会した発言より) |
家系 | 名前からギリシャ系の家柄と想定 |
目的 | CIAの諜報員の名簿、NOCリストの入手を企む |
CIAとの関係性 | 物語ラストでCIAのキトリッジにつかまる。有益な情報と引き換えに免責を持ちかける(取引成功したので、ホワイトウィドウに組織が継承されているとデッドレコニングで判明) |
印象的なセリフ | 「パラドックス」イーサンの余裕のある雰囲気とアグレッシブなメールの二面性(矛盾)に興味を持つ。 |
この矛盾というのは、ミッションインポッシブル:フォールアウトでホワイトウィドウによるマックスの精神性の紹介の中でも出てきました。つまりオマージュと呼べるシーンだと筆者が気が付きました。
ホワイトウィドウはいつから登場?各作品での役割と活躍の変遷
では、謎多き美女アラナは、一体いつから『ミッション:インポッシブル』シリーズに登場したのでしょうか?
アラナの初登場は、シリーズ6作目『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』。
シリーズ7作目『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』にも登場し、さらに重要な役割を担っているんです。
『フォールアウト』での役割:プルトニウムとソロモン・レーンを巡る巧妙な二重取引
『フォールアウト』でのアラナ(ホワイト・ウィドウ)の立ち回り、あれは本当に見事でしたよね。
単なる仲介役かと思いきや、状況に応じて取引条件をつり上げてくる、とんでもなく恐ろしい武器・情報商人でした。
アラナが仕掛けたプルトニウムとソロモン・レーンを巡る取引は、正直かなり複雑。この仕組みを理解すると、物語の面白さがグッと増すので、ちょっと整理しますね。
アラナが仕掛けた取引の全体像
まず、物語の冒頭でイーサン・ハントたちが奪われた3つのプルトニウムコアを巡る、表向きの取引関係はこんな感じでした。
立場 | 誰か | 目的・役割 |
---|---|---|
売り手 | ジョン・ラークの雇い主(アポストル) | 盗んだプルトニウムをジョン・ラークに渡し、彼が引き起こすテロを支援する |
買い手 | ジョン・ラーク(イーサンが偽装) | テロ実行のためにプルトニウムを買いに来た過激派(のフリをしたイーサン)。 |
仲介人 | アラナ(ホワイト・ウィドウ) | 両者を繋ぎ、取引を成立させる。 |
でも、アラナはここで取引のルールを一方的に変更します。
「プルトニウムの対価は現金ではなく、捕らえられているソロモン・レーンの身柄だ」と。
この一言で、イーサンはプルトニウムを手に入れるため、やむを得ずソロモン・レーンを「売る」側に回るはめになります。
つまり、アラナは「プルトニウムをダシに、イーサンを使ってソロモン・レーンを強奪させ、それを本来の依頼人(アポストル)に渡す」という、とんでもなく巧妙な二重の取引を仕掛けていたわけです。
なぜ、わざわざアラナを仲介させたのか?
でも、ここで一つの疑問が生まれませんか?
「あれ、アポストルのボスってジョン・ラークなんだから、直接プルトニウムを渡せば済む話じゃないの?」って。
一見すると遠回りに見えますが、ここにこそジョン・ラークの真の恐ろしさと計画の周到さが隠れているのです。
- ジョン・ラークの「正体」を誰も知らないから
一番の理由は、彼が正体不明の「幻」だからです。部下でさえ顔を知らないのに、本人がノコノコとプルトニウムを受け取りに行くわけにはいきませんよね。彼の最大の武器である「匿名性」が失われてしまいます。そこで、裏社会で絶大な信頼を持つアラナの「顔」が必要だったのです。
- 諜報機関を欺くための「偽装工作」
アラナを間に挟めば、この取引は「アポストルとは無関係の、単なる闇市場の取引」にしか見えません。IMFやCIAの捜査の目を欺く、完璧な「煙幕」になるわけです。
- アラナが持つ「プラットフォーム」の利用
アラナが主催するパリのパーティは、世界中のVIPが集まるがゆえに、逆に取引には最高の隠れ蓑。ジョン・ラークは、アラナという人物だけでなく、彼女が持つ安全な「舞台」まで、すべて計算して利用していたのです。
このように、アラナが中心にいたこの取引は、彼女自身の利益のためだけでなく、ジョン・ラークの極めて高度な戦略の一部でもありました。
アラナは常に全てのプレイヤーの一歩先を読み、自分の利益が最大になるように状況をコントロールする、まさに物語の鍵を握る存在なのです。
→ ミッション:インポッシブルの敵シンジケートとは?ボスのソロモン・レーンの正体も解説
『デッドレコニング』での役割:AI「エンティティ」の鍵を巡る取引
『デッドレコニング』では、超高度AI「エンティティ」を制御する「2つで1組の鍵」の取引を主催し、再びイーサンたちの前に登場。
ヴェネツィアでのパーティ:支配者の揺らぎ
ヴェネツィアのパーティで、アラナはイーサン、ガブリエル、グレースを集め、エンティティの鍵を巡る取引をコントロールしようとします。
アラナは
「私は単なる仲介人(ブローカー)。買い手と売り手を繋ぐだけ」
出典:『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(2023)
と嘯きながらも、その場の主導権を握り、自らの利益を最大化しようとする“女ボス”の顔を覗かせます。
しかし、その完璧に見えた計画は、あっけなく崩壊。全能のAI「エンティティ」の代理人、ガブリエルの登場によって。
ガブリエルは、未来予知とも言えるエンティティの能力を背景に、アラナが入念に準備してきた取引の未来(インスブルック行きのオリエント急行で行われること)を、いとも簡単に暴露。
さらに「今夜、(イーサンが)大切に思う誰かが死ぬ」と、イルサかグレースのどちらかを殺害することを予告し、さらにアラナの死も現実化させると脅し、精神的に追い詰めていきました。
ここで気づいたんですけど、アラナっていつもポーカーフェイスなのに、ガブリエルみたいな想定外の存在が出てくると、急に表情が揺らいで口数が少なくなるんですよね。
エンティティの脅威に直面したアラナは、
イーサンからの「手伝ってくれ」という懇願にも、
「ごめんなさい、ラーク」と返すことしかできませんでした。
出典:『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(2023)
しかし、アラナは一旦思考を整理すると、決然とした態度でイーサンに「明日、あの列車に乗らなければならない。そして、あの鍵を手に入れなければ」と強い口調で宣言します。
その姿には、窮地に立たされてもなお、自身の目的を遂行しようとする組織の長としての覚悟が感じられました。
オリエント急行での失態:見せた人間的な弱さ
CIAのキトリッジ長官との取引を控えたオリエント急行の個室で、アラナは珍しく落ち着かない様子を見せます。
人前では決して見せない、壁に手をついて体を支えるほどの精神的な動揺。
それは、二つの鍵のうちの一つしか手に入れられていない焦りからくるものでした。
普段の完璧なポーカーフェイスの裏に隠された人間的な弱さ。
その心理的な隙を、グレースに突かれてしまいます。
アラナ自身に変装したグレースに不意を突かれ、薬で昏倒させられてしまうのです。
あ、そういえば…
『フォールアウト』のパーティ会場では冷静に暗殺者を返り討ちにしてましたよね。あれと比べると、今回のホワイトウィドウ(アラナ)はすごく人間的というか…。
正直、他のキャラクターに比べて、アラナは感情の起伏が少ないと筆者は感じていました。しかし一連の出来事を通じて、アラナにも人間的な一面、動揺や不安などの感情があるキャラクターなんだと感じることができました。
【関連記事】:
AI『エンティティ』とは何なのか?その正体とシリーズ過去作との繋がりはこちらで詳しく解説しています。
→ ミッションインポッシブル エンティティとは? ラビットフットから誕生したAIの正体と攻略法を徹底解説
アラナの計画をいとも簡単に打ち砕いたガブリエル。彼の目的やイーサンとの因縁について、もっと深く知りたい方はこちらの記事がおすすめです。
→ ミッションインポッシブル|ガブリエルとは?目的と裏切りを徹底解説!なぜエンティティを裏切った?イーサンとの因縁の真相
アラナを手玉に取った新キャラクター、グレース。彼女の活躍や魅力については、こちらの記事で詳しく掘り下げています。
→ ミッションインポッシブル グレースとは?嫌われる理由から最後の活躍まで『ファイナルレコニング』を徹底解説
敵か味方か?イーサン・ハントを翻弄するホワイトウィドウの目的と本心
ホワイトウィドウ(アラナ)の本当の目的って何なんでしょうね?
『ミッション:インポッシブル』シリーズを見ていると、いつも頭を悩ませるのが「ホワイトウィドウは結局、敵なのか味方なのか」という問題です。
アラナがイーサンを助けるのは、あくまで自己の利益と彼の目的が一時的に一致した場合に限られます。
アラナの目的って、何か壮大な思想があるわけじゃなくて、あくまで「ビジネス」なんですよね。母親マックスから受け継いだ闇市場の支配者としての地位を守り、さらに拡大させること。それが彼女の行動原理なんだと思います。
でも、だからってホワイトウィドウ(アラナ)を単純に「敵」って言えないのが、このキャラクターの面白いところで。
だって、実はアラナ、CIAと裏で繋がってる情報屋でもあるんですから。
ホワイトウィドウの行動原理:利益と生存のための天秤
ホワイトウィドウ(アラナ)の行動を理解する上で、2つの作品での具体的な動きを見るとすごく分かりやすいです。
- 『フォールアウト』での二重取引
一見、ジョン・ラーク(イーサン)に協力してプルトニウムの取引を仲介しているように見えましたが、裏でCIAと繋がっていました。その真の目的は、プルトニウムとジョンラーク、テロ組織「神の使徒(アポストル)」をまとめてCIAに引き渡す。これにより自身の免責と利益を確保することでした。
- 『デッドレコニング』でのオークションと自己保身
最新作では、全能のAI「エンティティ」の鍵をオークションにかけ、世界のパワーバランスさえも金に換えようとします。しかし、自身の想定を完全に超えた脅威であるガブリエルを前にした時、アラナは自身の命を守るために一時的に彼に従うという選択をしました。この行動こそ、彼女の本質を示しています。
結論:ホワイトウィドウ(アラナ)は「敵」でも「味方」でもない、第三の勢力
つまり、ホワイトウィドウの行動基準はたった一つ、「どっちにつくのが一番、自分にとって得か」。だからイーサンに手を貸すこともあれば、平気で裏切ることもある。
また、母親マックスと同様に「パラドックス(矛盾)」に魅了されるアラナは、イーサンのような予測不能な存在に個人的な興味を抱いている節もありますが、それすらも彼女の交渉のカードの一つなのかもしれません。
アラナは敵でも味方でもなく、常に天秤を揺らし続ける「第三の勢力」なんです。
この「予測のつかなさ」こそが、アラナのヤバい魅力なんですよね。
だからこそ、イーサンも、そして私たちも、彼女から目が離せなくなるんでしょう。
ホワイトウィドウ死亡説の真相は?『デッドレコニング』後の行方と展望
さて、ここからは最新作『デッドレコニング』の核心に触れるので、まだご覧になっていない方はご注意ください!
前作でイルサ・ファウストがあのような結末を迎えただけに、ファンの間では「ミッションインポッシブル ホワイトウィドウ 死亡」説がかなり囁かれていました。
公開直後は「アラナも危ないんじゃないか…」なんて声が多かったです。その気持ち、すごく分かります。
ですが、結論から言うと、ホワイトウィドウことアラナは『デッドレコニング』では死亡していません!
物語の終盤、オリエント急行での大混乱の中、アラナはCIA長官であるキトリッジと合流します。
グレースがアラナに変装してイーサンに協力した結果、アラナ自身は鍵を失いますが、最終的にキトリッジと共に列車で生き延びました。
【関連記事】: 多くのファンに衝撃を与えたイルサの結末。彼女の死亡説については、公式見解を含めてこちらの記事で徹底検証しています。
『デッドレコニング』後の行方と次回作に関する情報
当初、アラナは『ファイナルレコニング』(当初『デッドレコニング PART TWO』とされていた作品)でも物語の重要な役割を担うと見られていました。
実際にホワイトウィドウ(アラナ)の登場シーンは撮影されていたようです。
しかし、監督のクリストファー・マッカリーによると、編集の過程でアラナの登場シーンはカットしたそうです。
これは、物語の焦点をイーサン・ハントと彼のIMFチーム、そして新たな脅威であるエンティティとの対決に絞るための判断だと思われます。
多くのキャラクターを登場させるよりも、物語のテンポと緊張感を優先した結果と言えるでしょう。
ファンとしては気になるところですが、ひとまずホワイトウィドウ(アラナ)の物語はここで一区切りと考えるのが自然かもしれません。
【考察】なぜホワイトウィドウはシリーズに不可欠な存在なのか
ここまでホワイトウィドウ(アラナ)の軌跡を追ってきましたが、最後に、なぜ彼女がこれほどまでに魅力的で、シリーズに不可欠な存在なのか、筆者なりに考えてみたいと思います。
ホワイトウィドウ(アラナ)の最大の魅力は、その「予測不能性」にあります。
イーサン・ハントとは、敵でも味方でもない、常に自身の利益を天秤にかける第3の勢力。
だからこそ、彼女が登場するシーンは常に緊張感に満ち、次に何をしでかすのかと目が離せなくなります。
アラナは物語をかき回し、イーサン・ハントの人間性を試す、まさに「運命の女(ファム・ファタール)」なのです。
そして、このキャラクターに命を吹き込んでいるのが、女優ヴァネッサ・カービーの存在です。
彼女の持つ気品と、内に秘めた冷徹さを見事に表現する演技がなければ、アラナの魅力は半減していたでしょう。
ちなみに、日本語吹き替え版では女優の広瀬アリスさんが担当しており、そのキャスティングについてはファンの間で賛否両論がありました。
プロの声優ではないことから「キャラクターのイメージと合わない」という厳しい意見があったのも事実です。
しかし、こうした議論が巻き起こること自体が、アラナというキャラクターがいかに強烈な印象を観客に残したかの証明と言えるかもしれません。
脚本、俳優の演技、そして声。
これら全てが合わさって、ホワイトウィドウという唯一無二のキャラクターは完成したのです。
ガブリエルの右腕として登場したパリスも、アラナと同じく複雑な立場に置かれるキャラクターです。彼女がなぜ生き残ったのか、その背景に興味がある方はこちらもどうぞ。
→ M:i/デッドレコニングでパリスはなぜ裏切られても生き残り、ファイナル・レコニングで大きく成長したのか?
ガブリエルとイーサンの因縁のきっかけとなった、イーサンの過去の女性「マリー」。彼女の死の謎については、こちらの記事で詳しく考察しています。
→ ミッション インポッシブル マリーとは誰?死亡の謎とイーサンとの過去を解説
まとめ:ホワイトウィドウ(アラナ)の謎を振り返る
さて、今回は『ミッション:インポッシブル』シリーズの謎多き美女、ホワイトウィドウ(アラナ)について、その正体から各作品での活躍までを深掘りしてきました。
最後に、この記事のポイントをサクッと振り返ってみましょう。
- ホワイトウィドウの正体: 本名はアラナ・ミツソポリス。表の顔は慈善家、しかしその正体は国際的な武器商人・情報ブローカーであり、なんとシリーズ1作目の武器商人「マックス」の娘でした。
- 名前の由来: 「ホワイト」は彼女の白い衣装とクリーンな表の顔、「ウィドウ」は実在する毒蜘蛛になぞらえられており、その美しくも危険な二面性を象徴しています。
- 『フォールアウト』での活躍: プルトニウムとソロモン・レーンを巡る巧妙な二重取引を仕掛け、イーサン・ハントたちを翻弄しました。
- 『デッドレコニング』での活躍: AI「エンティティ」を巡る「鍵」取引の仲介役として登場。「エンティティ」を前に初めて人間的な弱さや動揺を見せ、キャラクターにさらなる深みが加わりました。
- 結局、敵か味方か?: 彼女は敵でも味方でもない、常に自身の利益を最優先する「第三の勢力」です。
- アラナ死亡説の真相: 『デッドレコニング』の時点では生存しています。『ファイナルレコニング』でのアラナのシーンはすべてカットされたので、登場しません。
ここまで見てきたように、ミッションインポッシブル ホワイトウィドウことアラナは、本当に一言では言い表せない、とんでもなく魅力的なキャラクターですよね。
ホワイトウィドウ(アラナ)はただの敵役ではありません。イーサン・ハントの前に現れては、彼の人間性を試し、物語を予測不能な方向へと導く、まさに「運命の女(ファム・ファタール)」なのです。
クリストファー・マッカリー監督が生み出したこのキャラクターに、女優ヴァネッサ・カービーの気品と凄みが加わったことで、唯一無二の存在感を放っています。トム・クルーズ演じるイーサンとの緊張感あふれるやり取りは、シリーズの名場面の一つと言えるでしょう。
当ブログでは、他にも『ミッション:インポッシブル』シリーズの登場人物の記事も公開していますので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!
この記事を読んで、あなたはホワイトウィドウ(アラナ)についてどう感じましたか?
彼女の行動で一番印象に残っているシーンや、「実はこうなるんじゃないか?」という今後の展開の予想などがあれば、ぜひコメントで教えてください。
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